Z1000J エンジンオーバーホール
 その2


その1はコチラ

その3はコチラ
 
 前回バラバラにしたエンジンですが、元の状態が解らない位に(笑)きれいになるまでよ〜く 洗います。
 その後クランクケースからスタットボルトを抜いて、面が出ているかどうかをストレートエッジという定規のような物を当てて調べます。

 何度も開けていると思われるエンジンなので、面の荒れ(傷)と凹みが全体に有り、このままの使用は後々問題が出そうなので面研磨をします。

 盛大に研磨できる所では無いので、なるべく少ない量の研磨をしてもらいました。 
 深い傷は消しきれていない所が有りますが、全体として面が出ればいいのでコレくらいがベストな削り量です。

 加工屋さんから帰ってきたケースやシリンダー等を塗装に出します。現状の塗装はポテポテに何重も塗装がされている状態ですから、ブラストを当てて全ての塗装を落としての塗装となります。
 カムカバーの内側は例のインチのキャップボルトが当たっていた所が有り傷というか凹みが出来ている所が有ります。
 全部の場所が当たっている訳では無いのが気持ち悪いですね〜

 塗装から帰ってきたケースはさすがにとても綺麗な状態です。
 洗ってブラストのメディアが残っていないのを確認してからネジ穴全てにタップを通します。
 この時ダメな部分にはヘリサートを入れます。 最近オーバーホールする”Z”のシリンダーヘッドはほぼ全てのネジ穴をヘリサート加工する必要の有る物が増えています。
 J系だからダメ Mk2系は平気なんていう事も最早昔話ですね。
 タップを通した後は、またしっかり洗います。 洗いはオーバーホールの基本中の基本ですから手は抜けません。

 今回はミッションのアウトプットシャフトを1000Rの物と交換しました。
 スプロケットが入る部分のスプラインが崩れ始めていたのと、1000Jのスプロケットをロックする部品がもう出ないからです。
 Jはボルトで止めて Rは大きなナットで止めるタイプです。スプロケットをオフセットする時等の点から考えても交換をしておいた方がいい部品だと思います。
 同時にギヤのサイドクリアランスも調整します。

 それと、グズグズだったシリンダーヘッドもオーナーを説得して交換させてもらいました。
 ただ、この新品シリンダーヘッドは殆んどの物がある部分に問題有りなんですよね〜 
 新品ヘッドはグリスが塗られて来るのでまずそれを洗ったところです。